
子どもたちの主体性
小さな町だからこそ、一人ひとりの興味や関心に寄り添い、学びを社会へつなげる。
Benesse Miraiseed
長崎県東彼杵町教育委員会の教育DX・ICT活用事例
東彼杵町教育委員会
人と場所の空気が、そのまま学びの設計になる。
子どもたちも、教員も、いつでも・どこでも主体的につながり、学び合う環境へ。 東彼杵町教育委員会が進める、ICT環境整備と授業実践をつなぐ教育DXの取り組みを紹介します。
小中あわせて町全体で連携
一人ひとりの学びが見える規模
情報活用能力を段階的に育成

子どもたちの主体性
小さな町だからこそ、一人ひとりの興味や関心に寄り添い、学びを社会へつなげる。

授業で自然に使うICT
端末、電子黒板、学習eポータルを日常的に活用し、考えを共有しながら学びを深める。

先生同士の対話
教育委員会・学校・ICT支援員が連携し、授業改善とICT活用を継続的に支える。
東彼杵町の紹介
長崎県のほぼ中央、大村湾の東に位置する東彼杵町。
小中あわせて3校、児童生徒約500人の小さな町で、地域・学校・教育委員会・ICT支援員がつながりながら、子どもたちの学びを支えています。
小中あわせて3校、児童生徒約500人の小さな町
特産品は、全国的にも評価されてきた「そのぎ茶」
茶畑、大村湾、千綿駅など、自然と暮らしが学びを支える環境
自然と暮らしが近く、地域のつながりが息づくまち

SCENE / TEA FIELDS
茶畑が広がる風景の中で、地域の誇りと子どもたちの学びが育まれている。

SCENE / CHIWATA STATION
大村湾を望む駅は、東彼杵町らしさを象徴する風景のひとつ。

HISTORY / HISAGOZUKA
町に受け継がれてきた歴史も、地域を知る学びの入り口になる。

SYSTEM DESIGN
端末、アカウント、教材、支援体制をつなぎ、ICTを日常の学びに定着させる。
HARDWARE / SOFTWARE
1人1台端末、Microsoft環境、L-Gateなど、学びにアクセスしやすい基盤を整備。
SUPPORT / CURRICULUM
ICT支援員による伴走と、9か年の情報活用能力育成で、活用を継続的に支える。
教育DXの全体像
東彼杵町の教育DXは、端末や教材の導入だけで完結しません。
ICT環境、学習eポータル、授業支援、情報活用能力の育成をひとつの設計として重ねることで、子どもたちも教員も日常的にICTを活用できる環境を整えています。
#01
学習・表現・協働の基盤として、子どもたちが授業の中で自然に使える環境を整備。
#02
Word・Excel・PowerPointなど、将来にもつながる汎用的なICTスキルを育てる環境へ。
#03
教材やアプリへの入口を一本化し、サインインの負担を減らして、学びに集中しやすく。
#04
協働学習・表現活動・他者参照を支え、授業の中で考えを共有し深めるツールとして活用。
#05
導入後の困りごとを現場で支え、教員が安心してICT活用を続けられる体制を構築。
#06
小学校から中学校まで、発達段階に応じて「使える力」から「考えて使う力」へ育成。
WHY IT WORKS
ハード・ソフトの整備に加え、支援体制と育成カリキュラムを組み合わせることで、ICT活用が一過性で終わらない仕組みになっています。
MIRAISEED
ミライシードは、子どもたちの考えを見取り、共有し、深めるための授業ツールとして活用されています。ICTは管理のためではなく、学びを広げるために使われています。
導入の歩み
先進性そのものよりも、年を追うごとに現場に合わせて磨き続けてきたことに、この町の強さがあります。
現場活用
提出状況や考えの過程をリアルタイムに見取り、子ども同士の気づきを授業に生かす。
東彼杵町では、ICTを活用しながら、一人ひとりの考えを起点にした授業づくりが進められています。
Case 01
誰と学ぶか、どう学ぶかを選びながら、九九の理解を深める。
友だちの考え方に触れることで、新しい解き方や数のまとまりへの気づきが生まれます。
Case 02
子どもたち自身が四角形を分類し、特徴を言葉にして確かめる授業。
ICTを使って考えを共有しながら、定義の理解を深めていきます。
Case 03
改革の内容を比較し、自分なりの評価を持って表現する授業。
複数の視点から考えることで、歴史を多面的・多角的に捉える力を育てます。
FIELD LEARNING / OSAKA EXPO
大阪万博で、教室で学んだことを実際の場で活かす。彼杵茶、英語、表現の学びが、子どもたちの「もっと学びたい」につながる。

INQUIRY / EXCHANGE
考え方の違いに触れながら、学びを深める。

SEEING / SUPPORTING
一人ひとりの考えを見取りながら、授業を子ども中心に進める。

9-YEAR CURRICULUM
小学校から中学校まで、発達段階に合わせて情報活用能力を育てる。
FOOTNOTE
東彼杵町独自の情報活用能力体系表をもとに、9年間で身につけたい力を整理。
学年や学校による差を少なくし、次の学びへつながるICT活用を目指しています。
独自カリキュラム
東彼杵町では、小学校から中学校までを見通した独自の情報活用能力体系表を作成。
端末操作にとどまらず、情報モラル、セキュリティ、協働、表現、生成AIの活用も視野に入れながら、自分で学び方を選べる
小学校低学年
小学校高学年
中学校
支援体制
東彼杵町では、教育委員会、ICT支援員、GIGAスクール運営支援センター、学校現場が連携し、端末やアカウントの管理から授業での活用までを継続的に支えています。
ICTの困りごとを現場だけに抱え込ませず、先生が子どもたちと向き合える環境を整えています。
SUPPORT 01
町全体の方針をそろえる
教育委員会が中心となり、学校・地域・外部企業と連携しながら、ICT活用の方向性を整える。
SUPPORT 02
授業に近い場所で支える
ICT支援員が学校現場に寄り添い、端末操作や授業での困りごとをすぐに支援する。
SUPPORT 03
アカウントや教材導線を管理する
GIGAスクール運営支援センターが、L-Gateなどのアカウント運用や教材管理を支え、現場の負担を軽くする。
SUPPORT 04
活用の工夫を日常的に共有する
Teamsやミライシードの活用、研修、授業支援を通じて、先生同士が学び合える環境をつくる。
CORE
教育委員会
ICT支援員
学校現場に寄り添い、端末操作や授業での困りごとを支える。
GIGAスクール運営支援センター
L-Gateやアカウント管理を支え、教材やアプリへつながる導線を整える。
校内ICT部
Teamsやミライシードの活用を校内で共有し、実践を広げる。
地域・学校
子どもたちの学びを受け止め、地域とつながる実践を支える。

AWARD / OUTCOME
町全体の実践が評価され、ミライシードAWARD地域特別賞を受賞。
INTERVIEW MOVIE
東彼杵中学校の山口貴裕先生と松本大喜先生へのインタビュー動画
IMPACT 01
応募した6事例すべてで、子どもたちの主体性を引き出す実践が評価されました。
IMPACT 02
テストの点数だけでは測れない「幸せになる力」を育む姿勢が、町全体として評価されました。
成果の可視化
ICTを活用することで、子どもたちは自分の考えを表現しやすくなり、友達の意見を参照しながら学びを深められるようになりました。
先生も学びの状況を見取りながら、授業をより子ども中心に組み立てられるようになっています。
2024年度
ミライシードAWARD地域特別賞を受賞
6事例
応募した実践すべてが評価対象に
39% → 89%
地域の特色を理解する生徒が増加
46% → 83%
課題を追求し、解決する力に変化
TEACHER CHANGES
ミライシードやTeamsの活用により、授業準備の効率が上がり、子どもを見る時間に向けやすくなった。
「待つ」「見る」「委ねる」を支え、子どもの状況に合わせて授業を組み替えやすくなった。
ICT部のミニ研修や日常的な相談を通じて、先生同士が学び合う文化が育っている。
友達の意見や学習履歴を参照しながら、自分に合った学び方を選ぶ姿が見られるようになった。
東彼杵町教育委員会、各校の先生方が、町ぐるみで進めるICT活用や授業づくりについて語っています。当サイトでは紹介しきれない背景や実践の詳細を、ベネッセの「教育DXストーリー」でご覧いただけます。
インタビュー記事を読むClosing note
東彼杵町の教育DXは、ICTを導入して終わる取り組みではありません。 子どもたちが自分で学び方を選び、先生が寄り添い、地域と学校がつながることで、学びを社会へ広げていく取り組みです。
町ぐるみで支え合いながら、東彼杵町はこれからも個別最適な学びに挑み続けます。
