契約中の設備の入れ替え・追加
リース契約の途中で、設備を増やしたい、古い設備を新しくしたい、拠点移転に合わせて構成を変えたいということがあります。
このとき大切なのは、「変更」という一言でまとめず、既存契約をどうするかと、新しい設備をどう導入するかを分けて考えることです。
- 契約確認
- 継続・終了条件
- 終了する場合:返却・精算条件
- 設備選定
- 見積もり
- 新契約
継続する場合は既存契約を維持します。比較は契約の統合を意味しません。
既存契約の確認事項
入れ替えを考える前に、現在の契約について次の項目を整理します。
- 契約している物件
- 契約先のリース会社
- 契約終了日
- 残りの支払い
- 中途解約・変更条件
- 保守契約
- 物件の返却条件
この情報が分からないまま新しい見積もりだけを見ると、旧契約の費用を見落とすことがあります。
設備の追加と契約の分かれ方
たとえば、契約中のPC20台に5台を追加したい場合、既存契約へ単純に5台を書き足せるとは限りません。
追加分だけ新しい契約になる場合や、契約条件の見直しが必要になる場合があります。
その結果、既存20台と追加5台の契約終了時期は必ずしも同じとは限りません。
時間の流れ
同じ長さの契約を後から追加した場合の概念図です。実際の期間・終了日は各契約で確認します。追加分が別契約になると、更新の準備も別々の時期に必要になります。
更新管理を簡単にしたい場合は、この終了時期のずれも確認しておきます。
入れ替え時の旧契約の精算
古い設備を新しい設備へ変更するとき、旧契約に残期間があれば、その処理が必要です。
「新しいリースに残りを全部まとめられる」ことを一般的なルールとして考えるのは避けます。
実際には、旧契約を継続する、合意のうえで終了する、新しい契約を別に結ぶなど、契約条件によって扱いが変わります。
比較するときは、旧契約の処理にかかる費用と新契約の総支払額を別々に確認することが重要です。
新旧契約を合わせた総負担
入れ替え提案では、新しい月額だけを見ると安く見えることがあります。
しかし、契約期間が延びていたり、旧契約の精算分が別に残っていたりすれば、会社全体の支払いは増えることがあります。
新旧契約を合わせた負担を把握するには、次の金額と期間を並べて比較するのが確実です。
| 旧契約の項目 | 税抜きの説明用仮定値・確認内容 | 意味 |
|---|---|---|
| 現在の月額リース料 | 20,000円 | 現契約の定期的な支払い |
| 残りの契約期間 | 18か月 | 満了までの期間 |
| 残期間の予定リース料 | 360,000円 | 20,000円×18か月の予定支払額 |
| 中途終了の精算額 | 契約先の提示で確認 | 予定支払額とは別に条件と内訳を確認 |
| 返却・撤去等の費用 | 見積もりで確認 | 精算額に含むか別途支払いかを区別 |
上表の36万円は契約を続けた場合の予定支払いで、解約金ではありません。旧契約を続ける案と、合意して終了する案を分けて比べます。終了する案の精算額を確認するまでは、予定支払いと精算額を両方足しません。いずれも新設備の物件価額と新契約の期間・月額・総額・費用範囲を別に並べ、同じ比較期間で判断します。
移設・減数の手続き
設備を別拠点へ移す場合、台数を減らす場合、契約物件の一部だけを変更する場合も、自由に行えるとは限りません。
リース会社が所有する物件であるため、移設や処分について契約上の手続きが必要な場合があります。
また、複合機やネットワーク機器では、リース契約とは別に保守・設置条件も関係します。
入れ替えを検討する手順
- 現在の契約を確認する
- 旧契約をそのまま続けた場合の費用を確認する
- 入れ替え時の精算・返却条件を確認する
- 新しい設備の見積もりを出す
- 新旧契約を合わせた総負担を比較する
- 更新後の契約終了時期も確認する
設備を新しくすること自体が目的ではありません。
旧契約をどう終えるのかまで含めて、入れ替え後の支払いと運用が改善するかを見ることが重要です。
Q-bicソリューションズでは、既存のリース契約が残っている場合も、新しい設備の導入について相談できます。ただし、残りのリース分と新しい契約の支払いが生じて総負担が増えるため、リース残がある状態で新たなリースを組むことは基本的におすすめしていません。既存契約の中途終了条件や精算額は、契約先・契約内容によって決まります。相談の際は、現在の契約書、契約終了日、残期間が分かる資料があると、継続する場合との違いを整理しやすくなります。