演色性
読み方:えんしょくせい
照明が、照らされた物の色の見え方に与える性質です。同じ布や木材でも、照らす光が変わると色の印象が変わります。家具の張地、素材見本、印刷物などの色を扱う際に関係します。
物の色は、当たった光のうち、どの波長の光が反射して目へ届くかによって変わります。照明自体が同じ白色に見えても、含まれる波長ごとの成分が異なれば、赤い布や木目などの見え方は同じになりません。演色性の評価では、決められた基準の光で照らした場合と比較します。

代表的な指標に、平均演色評価数Raがあります。所定の試験色について、基準光の下での色とのずれを評価した平均で、基準に近い色の見え方ほど100に近づきます。平均値なので、同じRaでも個々の色についての結果には差があり、すべての色の見え方を一つの数値で示しているわけではありません。
色温度は光そのものの色みを、演色性はその光で物を照らした際の色の見え方を表します。同じ色温度でも演色性は異なり、両者は別の情報です。演色性という言葉は、単に光を明るくすることではなく、光と物の色の関係を扱います。