オフィスチェアの種類と選び方

オフィスチェアは、座面、背もたれ、肘掛け、脚などが組み合わさった家具です。それぞれの部分が身体を支えたり、姿勢や位置の変化に対応したりします。執務、会議、共有席といった使う場面を手がかりに、各部の役割と調整機能の基本を説明します。

調整可能なタスクチェアを大きく見せる利用場面

執務用・会議用・ラウンジ用の違い

チェアは、執務用、会議用、ラウンジ用など、使う活動によって捉えられます。長時間座って作業する席では、身体を支えるつくりや調整できることが重要になります。短時間の打ち合わせでは、移動しやすさや席への出入りのしやすさが優先される場合があります。どの機能が必要かは、チェアを使う場面と関係しています。

タスクチェア、ミーティングチェア、ラウンジチェアの三種類

座る目的や動作が違えば、必要な椅子の構造も変わります。

オフィスチェアを斜め前と横から見た図
  • 1座面
  • 2背もたれ
  • 3肘掛け
  • 4脚部

座面・背もたれ・肘掛け・脚部を分けて確認します。

背もたれの役割と動き

背もたれは、座ったときに背中を支える部分です。高さや形、素材に加え、動く仕組みにも違いがあります。身体をどのように支え、姿勢を変えたときにどのように動くかが、背もたれの特徴です。身体との合い方は異なるため、一つの形がすべての人に合うとは限りません。

座面の高さ・奥行き・幅と身体の関係

座面は、腰を下ろす、身体との接触が大きい部分です。高さ、奥行き、幅や調整できる範囲によって、利用者の身体との合い方が変わります。共有席では、体格の異なる人が使うことも前提になります。寸法だけで快適さを決められるわけではないため、必要に応じて実際に座って確かめます。

肘掛けと身体・デスクの関係

肘掛けは、座ったときに肘を支える部分です。高さや角度を調整できるタイプもあります。デスクと組み合わせると、肘掛けが天板に当たるか、机の下へ入るかによっても使い方が変わります。身体を支える役割と、作業やデスクの邪魔にならない位置にできるかを合わせて捉えます。

リクライニングと反力調整

リクライニングには、背もたれだけが倒れるものや、座面も連動して動くものがあります。反力調整は、もたれたときの押し返す力を調整する機能です。動きを止めるロックの方法も製品によって異なります。どの部分が動くかを理解すると、作業中の姿勢変化や、後方に必要な空間との関係が分かります。

キャスターと床材の組み合わせ

キャスターは、チェアの脚に付いた車輪です。床材や製品仕様との組み合わせによって、滑りすぎたり、動きにくくなったり、床に影響したりすることがあります。このため、キャスターは床材に合うものを使う必要があり、適合する組み合わせはメーカーの情報で確かめます。

共有席の調整しやすさ

共有席では、利用者が交代するたびに、その人に合うようにチェアを調整して使います。機能が多くても、レバーの役割や操作方法が分かりにくければ、必要な調整をしづらくなります。操作表示、レバーの分かりやすさ、調整に必要な手数も、機能を実際に使えるかに関わります。

仕様と試座で分かること

用途、寸法、調整範囲、構造は、資料で把握できます。座り心地や身体との相性には個人差が大きく、実際に座る「試座」が判断の助けになります。価格の高さが、その人の身体への合いやすさを表すわけではありません。仕様と実物で分かることを合わせて、必要な機能を捉えます。

チェアの仕様を確認する場面と、実物に座って確かめる場面

仕様で候補を絞り、体への当たり方や操作のしやすさは試座で確かめます。

まとめ

チェアは、用途に合うつくりと、身体を支える各部の働きを組み合わせて理解できます。身体との適合や調整機能に加え、デスクや床との関係も使いやすさに関わります。各部の役割を知ったうえで実物に座ると、必要な機能を使えるかを確かめやすくなります。