収納家具は容量だけで選ばない

収納量が足りていても、奥の物が取り出しにくい、扉を開けると通路をふさぐ、重い物を載せにくい、といった問題は起こり得ます。収納家具では、内寸、奥行き、開閉空間、利用頻度、棚板条件まで見て、実際に使える容量を考えます。

開いた収納扉と人・通路の関係が見える場面

収納物の寸法と棚の内寸

A4ファイルや箱をしまうなら、収納物の実寸と棚の内寸を照らし合わせます。外形が大きい収納でも、棚板の間隔や奥行きが合わなければ、予定した物は収まりません。棚板を動かせるタイプでは、必要な高さに設定できる範囲も比較の材料になります。

棚の奥行きと取り出しやすさ

棚の奥行きに余裕があっても、奥の物を取り出すために手前の物を動かす場合があります。頻繁に出し入れする物では、必要な奥行きに合う候補の方が、奥まで使う前提の深い棚より扱いやすいことがあります。収納物と取り出す順序を合わせて考えます。

棚の手前にある書類と、奥にある書類を取り出す場面

収まる量だけでなく、取り出しやすさも確認します。

扉・引き出しの開閉空間

開き戸や引き出しは、本体より前へ動きます。通路沿いの収納では、閉じた状態で通れても、開けて人が立つと通路を狭める場合があります。本体の寸法に、開閉する範囲と取り出す人の立ち位置を加えると、使うために必要な空間が分かります。

収納扉や引き出しを開け、前方に立って書類を取り出す俯瞰図

扉・引き出しの可動範囲に、人が立つ場所も加えて確認します。

利用頻度と収納位置

毎日使う物を入れる収納では、手を伸ばしやすい高さや位置に必要な量が収まるかが選定のポイントです。使用頻度の低い物まで同じ取り出しやすさを求めるかを分けると、自社に必要な収納の高さや容量を絞りやすくなります。

重量と棚板条件

物が収まることと、その重さを棚板が支えられることは別の条件です。重い備品などを入れる場合は、棚板に載せられる重さや使用条件をメーカー仕様で確かめる必要があります。容量と重量の両方が用途に合う候補を選びます。

まとめ

収納は「どれだけ入るか」だけでなく、「何を、どの頻度で、どう出し入れするか」を中心に選びます。