動線

読み方:どうせん

人が移動する経路を、線として捉えたものです。オフィスでは、入口から席へ、席から会議室へ、収納から作業場所へといった動きを表し、家具や機能の配置を考える際に使われます。

「通路」は人が通るために設けた空間で、「動線」はどこからどこへ移動するかを表します。同じ通路に、出社する人、資料を取りに行く人、来客を案内する人など、複数の動線が重なる場合もあります。図面上に経路を描くと、移動が集中する場所や、互いに交差する場所が分かります。

入口から席・会議室・収納へ移動する経路の例です。線は人の移動先を示しています。
入口から席・会議室・収納へ移動する経路の例です。線は人の移動先を示しています。

動線には、距離だけでなく利用人数や頻度も関係します。短い経路でも、途中に受付の待ち列や書庫を開ける場所があれば、通行と滞在が重なります。また、同じ距離でも、個人の席の間を通る経路と、共用通路を通る経路では、作業中の人との関係が異なります。

椅子を引く、扉を開ける、会議前に人が集まるなど、家具や人が動くことで経路の状態は変わります。このため、動線は家具の外形の間に引く線だけではなく、その場所を使う人の実際の移動を表します。日常の移動を表す動線と、緊急時に安全な場所へ向かう避難経路は、関係するものの同じ意味ではありません。

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