残響

読み方:ざんきょう

音源が音を出し終えた後も、壁・床・天井などで反射を繰り返した音が、しばらく残って聞こえる現象です。部屋で手をたたいた後に響きが続く、広い室内で声の余韻が残るといった状態が当たります。

室内では、音源から直接届く音に加え、異なる経路を通った反射音が次々に届きます。反射するたびに音のエネルギーは少しずつ失われますが、硬い面が多く吸音が少ない空間では、音が長く残りやすくなります。部屋の体積、面の材料、家具や人の量なども、響き方に関係します。

反射を繰り返す音(模式図)音源が止まった後も、壁などで反射した音が室内に残る残響の模式図です。
音源が止まった後も、壁などで反射した音が室内に残る残響の模式図です。

残響が長いと、先に発した声の響きと、後から発する声が重なります。この重なりは、言葉の聞き取りやすさや、会議用マイクへ入る音にも関わります。一方、響きがどの程度必要かは空間の用途によって異なり、残響の長短だけが音環境全体の良し悪しを決めるものではありません。

一つの反射音が遅れて別の音として聞こえる「エコー」に対して、残響は多くの反射音が重なって続く響きとして捉えます。響きが減衰する速さを表す指標が「残響時間」です。残響は同じ空間の中で音がどう残るかという現象で、隣室へ音が伝わる遮音の問題とは区別されます。

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