残響時間
読み方:ざんきょうじかん
音源を止めた後、室内の音のエネルギーが減り、音圧レベルが60デシベル低下するまでの時間です。秒で表し、部屋の響きがどのくらいの速さで減衰するかを示します。耳に聞こえなくなるまでの時間を、そのまま表す値ではありません。
音圧レベルは対数で表されるため、60デシベルの低下は大きな減衰を意味します。実際の測定では、背景音などの影響で60デシベル分を直接測れないことがあります。その場合は、測れる区間の減衰の傾きから、60デシベル低下する時間へ換算する方法が使われます。

残響時間は、部屋の体積や壁・天井の吸音の状態、家具や人の量などで変わります。同じ部屋でも、机や椅子だけの状態と、人が入った状態では条件が異なります。また、低い音と高い音で減衰の仕方が違うため、周波数の帯域ごとに値を扱います。
会議室などでは、声が次の言葉に重なる程度や、音声の聞き取りやすさを考える際に使われます。ただし、用途や室内条件によって適した響き方は異なります。残響時間は室内の反射音が残る長さを表す指標であり、外へ音が漏れにくいことや、室内に騒音がないことを示す値ではありません。