暗騒音
読み方:あんそうおん
測ろうとする音や、注目している音以外に、その場所に存在する背景の音です。例えば、会話を対象にする場合の空調音や、屋外から入る交通音などが当たります。「小さな音」という意味ではなく、対象の音と区別される音を指します。
どの音が暗騒音になるかは、何を調べるかによって変わります。会話の聞こえ方を調べるときには空調音が暗騒音でも、空調機器の音を測るときには、会話や外部の交通音が暗騒音となります。同じ場所にある音でも、目的によって区分が入れ替わります。
測りたい音と暗騒音の大きさが近いと、測定した値から対象音だけの影響を分けにくくなります。音源の動作を止めた状態と動作中を比較するなど、対象音と背景音を区別して扱うのはこのためです。デシベルで表された値は対数なので、単純な数値の引き算で音源の成分を取り出せるわけではありません。
暗騒音は、会話が聞き取られる程度にも関係します。背景が静かであれば小さな声も目立ちやすく、背景音があると同じ声でも内容を聞き分けにくい場合があります。背景音を意図的に整えるサウンドマスキングは、この関係を利用する方法です。