エルゴノミクス
読み方:えるごのみくす
人の身体や認知の特性と、道具・環境との関係を調べ、設計や使い方へ生かす学問と実践です。日本語では「人間工学」と呼びます。人が道具へ無理に合わせるのではなく、人の特性を踏まえて道具や仕事の仕組みを考えます。
オフィス家具では、椅子の高さ、座面の奥行き、肘掛けの位置などが対象になります。使う人の身体の寸法や作業が違うため、支持する部分の形や調整範囲によって、人と家具の関係を変えます。同じ椅子でも、机の高さ、画面の距離、足元の広さが違えば、作業する姿勢は変わります。椅子単体ではなく、人、道具、作業、周囲の環境を組み合わせて捉える点が特徴です。

身体以外にも、表示の読みやすさ、操作の分かりやすさ、情報共有や仕事の分担などを扱います。例えば、調整レバーの機能が分かりやすいことも、必要な位置へ椅子を合わせるための条件になります。調整できる構造と、その操作を理解して使えることの両方が関係します。
「エルゴノミクスに基づく」という表現は、特定の形や柔らかいクッションだけを指すものではありません。人と道具・環境の関係を考えた設計を表しますが、その表現だけで、すべての体格や仕事に一つの製品が適合することを意味するわけではありません。