本文へ移動

家庭用カメラの使い方と選び方

自宅の玄関や駐車場、庭などに防犯カメラを設置したいと考えたとき、どのようなカメラを選べばよいのでしょうか?家庭用の防犯カメラには、スマートフォンで手軽に映像を確認できるものから、電池やソーラー充電で動作するものまで、さまざまな種類があります。

この記事では、家庭での代表的な使い方と、撮影場所や目的に合わせた防犯カメラの選び方を紹介します。

家庭での主な設置場所

家庭で防犯カメラを使用する場所としては、玄関・門まわり、庭・勝手口、駐車場、室内などがあります。同じ防犯カメラでも、設置する場所によって撮影したい範囲や必要な機能が異なります。

設置場所主な用途撮影範囲のポイント
玄関・門まわり来訪者や置き配の確認人の顔や玄関前の荷物が映る範囲
庭・勝手口敷地への出入りの記録人が通る経路や出入口
駐車場車への接触やいたずらの確認車の側面や後方を含む周囲
室内ペットの見守りや留守中の確認ペットが過ごす場所や室内の広い範囲

玄関・門まわり

玄関では、来訪者の顔や人の出入りを確認する目的で防犯カメラが使われます。最近では、玄関前に置かれた荷物の配達や持ち去りを確認する用途もあります。

来訪者の顔をはっきり映したい場合は、玄関へ近づく人を正面から撮影できる位置が適しています。一方、置き配の荷物も記録したい場合は、足元まで映る広い撮影範囲が必要です。

また、人物を検知してスマートフォンへ通知する機能があれば、外出中に来訪があったことを知ることもできます。

庭・勝手口

庭や勝手口では、敷地への侵入や人の出入りを記録する目的で使われます。庭全体を広く撮影する方法もありますが、敷地への出入りを記録したいのであれば、門扉や勝手口など、人が通る場所を中心に撮影する方法が効果的です。

また、庭木や塀によって死角ができることもあります。広い庭を1台で撮影する場合は、広角レンズを備えた製品や、カメラの向きを遠隔操作できるタイプもあります。ただし、カメラの向きを動かしている間は、別の方向が撮影範囲から外れることに注意が必要です。

駐車場

駐車場では、車への接触やいたずら、車の周囲で起きた出来事を記録するために使われます。車の正面だけでなく、ドアの開閉による接触などを確認したい場合には、車の側面も映る位置が適しています。

また、駐車場では車そのものがカメラの視界を遮ることがあります。車を止めていない状態では広く見えていても、駐車すると死角ができることがあるため、普段の駐車状態で撮影範囲を確認することが大切です。

車の周囲で起きた出来事を後から調べたい場合は、動きを検知したときだけではなく、連続して映像を記録できるカメラもおすすめです。

室内

室内では、留守中のペットの見守りや、家族が外出している間の室内の確認などに使われます。リビングなどの広い部屋を見たい場合には、広角レンズや首振り機能(パン・チルト)を備えたカメラが便利です。スマートフォンからカメラの向きを変え、部屋の別の場所を確認できる製品もあります。

また、マイクとスピーカーを搭載し、映像を見ながら室内の音を聞いたり、スマートフォンから声をかけたりできる製品もあります。

玄関と駐車中の車が左の敷地にあり、右側に隣家の窓がある住宅の俯瞰画像自宅カメラ玄関前車の周囲隣家の窓

玄関前と車の周囲を撮り、隣家の窓を範囲から外す。

屋外に設置する場合は、隣家の窓や敷地内など、撮影する必要のない場所が映り込まないようにカメラの向きや範囲を調整してください。

連続録画と検知時録画の違い

家庭用防犯カメラには、映像を継続して記録する「連続録画」と、人物や動きなどを検知したときに記録する「検知時録画」があります。

連続録画

連続録画は、カメラが撮影している映像を継続して保存する方法です。例えば、駐車場で車に傷がついていた場合、いつ、どのような出来事があったのかを録画からさかのぼって調べることができます。動きがあった瞬間だけでなく、その前後の様子も含めて確認できるのが特徴です。

その一方で、映像を長時間保存するため、録画データの容量が大きくなります。保存する日数と録画画質に合わせた記録容量が必要です。

検知時録画

検知時録画は、人や物の動きなどを検知したときに映像を保存する方法です。玄関への来訪や敷地への出入りなど、特定の出来事を中心に記録したい場合に向いています。検知した場面を中心に保存するため、連続録画より保存容量を抑えられます。バッテリー式で、検知していない間にスリープする製品では、電力消費も抑えられます。

ただし、検知できなかった出来事は録画されない場合があります。また、録画開始前後の映像をどこまで残せるかも製品によって異なります。

動体検知と人物検知の違い

動体検知は、映像内の動きを検知する機能です。人だけでなく、車や動物、風で動く木の枝などにも反応することがあります。人物検知は、人を識別して検知する機能です。人の出入りを中心に確認したい玄関などでは、不要な通知を減らすのに役立ちます。

また、検知したときにスマートフォンへ通知する機能もあります。通知と録画は別の機能なので、検知時に映像も保存したい場合は、録画機能への対応も確認しておきましょう。

録画映像の保存先

家庭用防犯カメラでは、カメラ本体に入れたmicroSDカードや、クラウドサービスへ映像を保存する方法がよく使われます。

microSDカードは月額利用料をかけずに録画できる製品が多く、手軽に使用できます。ただし、カメラ本体が盗まれると、カード内の録画映像も失われる可能性があります。

クラウド録画では、映像をインターネット経由で外部のサーバーへ保存します。カメラが破損した場合でも保存済みの映像を確認できるのが特徴です。利用には月額料金などが発生する場合があります。

電源と接続方法による違い

家庭用防犯カメラは、電源の取り方によって設置できる場所や使い方が変わります。主な電源方式は、コンセント式、バッテリー式、ソーラー充電式の3つです。

コンセント式

コンセント式は、電源アダプターを通じてカメラへ電力を供給するタイプです。充電や電池交換を行う必要がなく、長時間の撮影に向いています。連続録画を利用したい場合にもおすすめです。

屋外に設置する場合は、カメラまで電源ケーブルを通す必要があるため、設置場所の近くに電源があるかがポイントになります。Wi-Fi対応カメラであっても、コンセント式では電源ケーブルが必要です。

また、屋外でWi-Fiを使用する場合は、室内のルーターからの電波が十分に届くことも重要です。外壁や扉などを挟むと通信が弱くなることがあるため、設置する前にカメラを予定位置へ仮置きし、実際に映像を確認してみてください。

カメラを仮置きして映像を見るスマートフォンと、近くの固定壁コンセント。
  1. 仮置きしたカメラ
  2. 固定壁コンセント
  3. 映像の確認

バッテリー式

バッテリー式は、カメラ本体に内蔵されたバッテリーや電池を使用するタイプです。電源ケーブルを通す必要がないため、玄関先や庭など、近くにコンセントがない場所にも設置しやすいのが特徴です。

ただし、定期的な充電や電池交換が必要です。また、消費電力を抑えるため、動きを検知したときだけ録画する製品が多く、連続録画には対応していない場合があります。人の出入りがあったときだけ録画したい場所には適していますが、常に映像を記録したい場合には、録画方式への対応を確認しておく必要があります。

机上で取り外したカメラの充電口と、接続した充電ケーブル。
  1. 外した取付台
  2. 充電口

ソーラー充電式

ソーラー充電式は、太陽光で発電した電力を使ってバッテリーを充電するタイプです。日当たりのよい場所では、バッテリーを取り外して充電する手間を減らすことができます。庭や駐車場など、電源ケーブルを引きにくい屋外での使用に向いています。

ただし、曇りや雨の日が続いたり、パネルが日陰になったりすると充電量が不足する場合があります。発電量と消費電力のバランスによっては追加充電も必要です。

夜間撮影の方式と違い

家庭用防犯カメラを選ぶ際に確認しておきたい機能の一つが、夜間撮影です。昼間は鮮明に映るカメラでも、夜間の暗い場所では人物や車の様子が分かりにくくなることがあります。夜間撮影には、主に赤外線を使用する方式と、周囲の光や補助ライトを使ってカラーで撮影する方式があります。

赤外線による夜間撮影

赤外線撮影は、人の目には見えない赤外線を利用し、暗い場所でも映像を記録する方式です。映像は基本的に白黒ですが、玄関への人の出入りや、敷地内での動きなどを確認できます。周囲を明るく照らす必要がないため、夜間に照明を点灯させずに撮影したい場所に向いています。

カラーによる夜間撮影

夜間カラー撮影に対応したカメラは、周囲のわずかな光を利用したり、内蔵のライトで撮影場所を照らしたりして、夜間でもカラー映像を記録します。例えば、人物の服の色や車の色など、白黒映像では分かりにくい情報を確認したい場合に役立ちます。

内蔵ライトで照らす方式では、夜間にライトが点灯するため、玄関や駐車場などの設置場所によっては周囲への光の影響も考慮してください。

昼の光の中にある住宅玄関。

夜間撮影では、カメラの性能だけでなく、実際の明るさや設置場所によっても映り方が変わります。

また、室内の窓越しに屋外を撮影する場合、赤外線がガラスに反射して映像が白くなったり、室内が映り込んだりすることがあります。窓越しに撮影する場合は、実際の夜間映像も確認しておくと安心です。

スマートフォンでの確認と家族での共有

家庭用防犯カメラには、スマートフォンの専用アプリから操作できる製品が多くあります。アプリで利用できる代表的な機能には、次のようなものがあります。

  • ライブ映像の確認:現在のカメラ映像をスマートフォンで見る
  • 録画映像の再生:過去の映像を確認したり、必要な部分を保存したりする
  • 検知通知:人物や動きなどを検知した際にスマートフォンへ知らせる
  • カメラの操作:対応する製品では、カメラの向きを変えたり、マイクやスピーカーで会話したりする

例えば、玄関にカメラを設置して人物検知の通知を設定すれば、外出中でも来訪があったことを知り、スマートフォンから映像を確認できます。

また、家族で共有して使用する場合には、1台のカメラを複数のスマートフォンから閲覧できる製品が便利です。専用の共有機能を備えた製品では、家族を個別のアカウントで招待できるものもあります。共有する相手に録画の再生や設定変更まで許可できるかは製品によって異なるため、使える機能を確認しておきましょう。

スマートフォンを使わない家族と共用したい場合は、専用モニター付きの防犯カメラもおすすめです。玄関などの映像を家の中の決まった場所で確認できます。

設置前の確認ポイント

防犯カメラを購入する際は、カメラ本体の性能に加えて、設置場所や維持費用についても確認しておきましょう。

屋外への設置

屋外に設置するカメラは、雨やほこりに対応した屋外用の製品が必要です。防水・防じん性能はIP等級で表されます。屋外用として販売されている製品でも、対応する温度や設置条件が異なるため、設置する環境に適した仕様を確認してください。

また、カメラ本体が屋外対応でも、電源アダプターやケーブルの接続部分まで防水とは限りません。屋外の壁に固定する場合は、配線や接続部分の保護も必要です。

屋外の壁へ固定する
保護された配線とブラケットを備えた壁固定のカメラ。
室内の棚へ置く
電源ケーブルにつながった室内カメラとペットのいる部屋。

壁への穴開けや、集合住宅の共用部分への設置を伴う場合は、貸主や管理者への確認が必要です。高所の取り付けや電気工事を伴う場合には、専門業者へ依頼してください。

本体以外に必要な費用

防犯カメラには、本体の購入費用に加えて、次のような費用が発生する場合があります。

費用の種類内容
録画用メモリーカードカメラ本体に映像を保存する場合
取り付け金具・工事費壁や天井への固定、電源工事など
バッテリー関連費用交換用バッテリーや電池など
クラウド利用料録画映像をクラウドへ保存する場合

特にクラウド録画を利用する場合は、保存できる期間や月額料金を確認しておくことが大切です。

プライバシーと録画データの管理

屋外に設置する場合は、自宅の玄関や駐車場など、必要な範囲を中心に撮影し、隣家の窓や室内を不用意に映さないようにしましょう。

また、家族で使用する場合には、誰が映像を閲覧できるのかを決めておくことも大切です。録画された人物の映像を、本人のプライバシーに配慮せずインターネット上へ公開することは避けてください。

カメラへの不正アクセスを防ぐため、アカウントには他のサービスと使い回さないパスワードを設定し、カメラ本体やアプリは更新して使用しましょう。

設置後は、実際に映像が録画されているか、過去の映像を再生できるかを確認しておくこともおすすめします。

この記事は役に立ちましたか?