光ファイバーは、光の変化でデータを伝えるケーブルです。オフィスではフロア間・建物間のネットワークや、ラック内の高速接続に使われます。両端には、光を送受信する機器をつなぎます。
光ファイバーでできること
離れたフロアの機器をつなぐ場合や、高速な通信が必要な場合に使われます。光で通信するケーブルと送受信部品を組み合わせ、両端の機器・部品が対応する速度で通信します。
通信機器電気のデータ
光モジュール電気 → 光
光ファイバー光を伝える
光モジュール光 → 電気機器内部の電気信号は、送信側で光へ変わり、光ファイバーを通って相手側へ届きます。受信側では、その光を再び電気信号へ戻します。
通常のガラス光ファイバーは、相手機器を動かす電力を送りません。両端のスイッチやメディアコンバーターには、それぞれ電源を用意してください。電線と光ファイバーを組み合わせた複合ケーブルは、別の構成です。
フロア間やラック間で光を検討するなら、実際の配線経路の長さ、必要な通信速度、既設のファイバー種別、両端の機器が対応するモジュールを整理してください。光を選ぶ場合も、両端の電源と、施工・測定・交換の方法が必要です。既設設備の条件を担当者と確認してから、接続方式を決めましょう。
光モジュールによる電気と光の変換
スイッチなどに挿す小さな送受信部品を「光モジュール」「光トランシーバー」と呼びます。機器内の電気信号を光に変え、相手から受け取った光を電気信号へ戻します。
端子が同じLCやSCでも、モジュールの通信方式・波長・ファイバー種別が異なれば、使うケーブルも変わります。
| 部品 | 主な働き | 仕様欄に書かれていること |
|---|---|---|
| 通信機器 | ネットワークの通信を処理する | ポートの速度、使えるモジュール |
| 光モジュール | 電気信号と光を変換する | 通信方式、波長、ファイバーの種類、距離 |
| ケーブル・接続部 | 光を相手側へ伝える | OM・OSなどの種別、端子、芯数、端面、配線長 |
一般的な2芯の接続では、送信用と受信用に1芯ずつ使います。一方、BiDiのように1芯で両方向の通信を行う方式もあります。その場合は、片側が送る光の波長と、相手側が受ける波長が合う組み合わせで使います。
ファイバーの種類・波長・距離を合わせる
光ファイバーには、マルチモードとシングルモードがあります。OM3・OM4はマルチモード、OS2はシングルモードの区分です。LC・SCは端子の名前なので、ファイバー種別はケーブルの仕様欄で確認してください。
同じ10Gbpsの通信でも、使う方式とファイバーによって届く距離が変わります。
| 通信方式 | ファイバーの例 | 対応構成での最大距離の例 |
|---|---|---|
| 10GBASE-SR | OM3マルチモード | 300m |
| 10GBASE-SR | OM4マルチモード | 400m |
| 10GBASE-LR | G.652シングルモード | 10km |
表の距離は、その方式に対応する送受信機器と、必要な品質の配線を組み合わせた場合の値です。光は距離だけでなく接続部や曲がりでも弱くなります。既設配線の更新では、ケーブルの印字・両端の機器とモジュールの型番・配線経路を担当者へ伝えてください。
例えば、既設のOM3を10GBASE-SRで使う候補にするなら、まず300mの距離条件に収まるか確認します。そのうえで、両端の機器に適合するSRモジュールと、端子・端面・送受信のつながりを合わせます。接続盤や継ぎ目での損失も含め、相手へ届く光がモジュールの許容範囲に入ることを担当者に確認してもらってください。
モジュールには、送る光の出力と、受け取る光の許容範囲があります。弱すぎる光だけでなく、強すぎる光も適合しません。短い配線へ長距離用モジュールを自己判断で付け替えず、担当者が仕様と測定結果から組み合わせを選ぶようにしましょう。
光ポートをのぞかず、外側の表示から調べる
光ケーブルの端や機器の光ポートからは、目に見えないレーザーが出ていることがあります。肉眼、ルーペ、カメラの光学ファインダーなどで、端面を直接のぞき込まないでください。
機器を調べるときは、外側から読めるラベル、型番、接続先を記録しましょう。光の端面を指で触る、ケーブルを強く曲げる・引っ張る、稼働中のラックで試しに抜き差しするといった作業は避けてください。清掃、測定、配線の変更は、作業条件を判断できる担当者へ依頼してください。
光ファイバーなら、どのケーブルでもつながる?
ファイバーの種類、端子、芯数、使う波長などを、両端のモジュールに合わせる必要があります。交換するときは、元のケーブルとモジュールの型番から、対応する組み合わせを調べてください。
ケーブルの色だけで種類を決められる?
色だけで判断せず、ケーブルの印字や品番から仕様を確認してください。ファイバー種別が、モジュールの指定に合うか照らし合わせましょう。