製造業での選び方
事務所で会議資料を作るときと、現場で作業指示書を出すときでは、必要なタイミングも用紙も違います。製造業の複合機は、部署ごとの仕事に合わせて選ぶと、1台に任せる範囲を決めやすくなります。
帳票、図面、検査記録など、よく使う書類をもとに、印刷から次の作業へ進めるところまで考えてみましょう。

帳票を出す量とタイミング
決まった時刻に帳票をまとめて出すなら、印刷速度と給紙容量を比べたいところです。専用の帳票用紙へ毎回入れ替えている場合は、その紙を入れたままにできるトレイも役立ちます。
一方、作業のたびに現場で数枚ずつ出すなら、事務所の大量印刷を待たずに使える出力先が向いています。総枚数だけでなく、必要なときに取り出せるかで考えましょう。
図面の版と出力サイズ
A3の図面なら、普段使うトレイからA3を出せるかを確かめましょう。さらに大きい図面を元の大きさで使うなら、大判プリンターなどと分担します。
改訂した図面は、どの版を印刷するかを人が確認する手順も必要です。縮小・拡大して配る場合は、文字や寸法の数字、細線の読みやすさに加え、出力後の縮尺も確かめてください。原図と同じ尺度のつもりで紙面を測ることがないよう、出力設定と図面の扱いをそろえてください。
ラベルや専用帳票への対応
ラベルや厚紙、表面を加工した用紙は、実際に使う品番を伝えて対応を確かめましょう。サイズだけでなく、加工の有無やセットする向き、給紙方法、両面印刷ができるかも関係します。
バーコードを印刷する場合は、使用が認められた用紙に出した見本を、実際の読取機器で試してください。見た目がきれいでも、次の作業で読み取れなければ使えません。印字するところと、読み取って使うところを一緒に確かめることが大切です。
工場内の設置環境
現場の近くに置くと取りに行く手間は減りますが、温度・湿度・粉じんなどが、機種の使用条件に合っている必要があります。事務所向けの複合機を、工場内のどこにでも同じように置けるわけではありません。
保守担当者と現地を見ながら、使いやすさと設置条件の両方を満たす場所を探しましょう。使用条件が合わなければ、事務所側や環境の整った場所へ置く方法も考えられます。
現場の印刷と事務所のスキャン
現場では作業指示書を印刷し、事務所では検査記録や契約書をPDFにする。このように仕事を分ければ、各機器に必要な機能も分かれます。スキャンは、原稿の種類に加え、どの単位で保存し、誰が読むかを決めておくと、必要な機能を比べられます。
複数工場で使う場合も、管理担当や設定変更、保守への連絡はそろえつつ、用紙・印刷量・設置環境は各工場に合わせて構いません。いつもの帳票や記録を、使う人が次の作業で困らず扱えるかを試してみてください。